心身症このページを印刷する - 心身症

心身症とは、体の病気の中で、発症や悪化に心理的・社会的な要因、ストレスなどが密接に関わるものをいいます。

心身症の病態

「起立性調節障害、過敏性腸症候群、頭痛、喘息や慢性咳嗽、嘔吐症、慢性の痛み、アトピー性皮膚炎、チック、めまい」などは、心理的・社会的ストレスによって影響を受けやすいことから、心身症に分類されています。
体調不良により不登校になっていたり、学校との関連で症状が増悪・改善したりすることがあります。
気づかれにくい発達障害があり、学校への適応困難などが関係している場合もあります。

*起立性調節障害
自律神経の調節機能の問題といわれ、思春期前後に多い病気です。めまいや立ちくらみ、起立していると気持ち悪くなる、動悸がする、朝なかなか起きられない、午前中は調子が悪い、疲れやすいなどの症状がみられます。血圧や脈拍の変動をみる起立試験や、他の病気を除外するための検査などを行います。
 

心身症の診断・治療

心身症は、心と体の両面からみて診断・治療をしていく必要があります。まずは体の病気について、必要な検査・治療を行います。緒検査で異常を認めないことも、症状に対する治療をしても改善しないこともありますが、だから「精神的な問題」というわけではありません。
関与している心理的・社会的な要因やストレスは、ご本人も保護者の方も気づきにくいこともあります。経過をみながら、理解していく必要があります。