レカネマブによる投与このページを印刷する - レカネマブによる投与

認知症治療レカネマブについて

アルツハイマー病による軽度認知障害(MCI)または軽度認知症の治療薬であるレカネマブ(レケンビ®)が、2023年12月20日に発売となりました。
この薬剤は厚生労働省が定めた最適使用推進ガイドラインを遵守し、使用することとなっております。当院では、この薬を安全・適正に使用できる体制を整え、2024年9月より適応基準を満たした患者様に順次投与しております。

まずは、ご家族の方に軽度認知障害(MCI)や認知症を疑う場合、かかりつけ医から当院 地域医療連携室を通じて脳神経内科外来の受診枠をご予約ください。
受診相談を希望される方は、地域連携室へお電話(075-461-5152)ください。

予約後、当院外来の初回受診の際は、必ず、ご家族がお付き添いください。
複数回の外来診療を経て、レカネマブの投与基準を満たした患者様は、当院主治医と本薬剤投与を具体的に検討いたします。

本薬剤は2週間に1度、1時間で点滴注射します。
初回、2回目の薬剤投与の際は2泊3日で入院していただき、投与による急性反応の有無を観察しながら、投与していきます。それ以降は、投与開始から半年程度は脳浮腫や出血などの副作用が比較的起こりやすいため、定期的に脳MRI検査を行い、2週間に1度、外来で薬剤投与を継続していきます。