パーキンソン病センターこのページを印刷する - パーキンソン病センター

センターのご案内


宇多野病院パーキンソン病センターは、パーキンソン病の最新治療、科学的診断、国際的標準治療などを導入するために設置されました。また、パーキンソン病のみならず、その近縁疾患(レビー小体病、多系統萎縮症、進行性核上性麻痺、皮質基底核変性症など)、および運動異常症(ジストニア、ふるえ、書痙など)の診療もおこなっています。

パーキンソン病の治療については、以前に比べ、治療薬の選択枝も広がったことから、平均余命も長くなりました。この一方で、長期治療に伴ういろいろな問題点にも対応する必要があります。長期的な問題点を回避するには、正確な診断に基づいた治療計画が不可欠となります。パーキンソン病の診断は、従来は客観的な検査指標がなく、問診や診察所見など医師の診立てによって診断されてきました。しかし、最近の知見から、客観的検査が有用であることが徐々に示されています。当センターでは、病初期から、こうした客観的検査に基づくより精度の高い診断をもとに治療計画を立てています。

また、当院では、パーキンソン病の先端的な治療や臨床研究にも取り組んでいます。

近年、アルツハイマー病に次いで多いと考えられる認知症(もの忘れ)とされるレビー小体病は、早期に診断できれば、治療効果が高いことがわかって参りました。

多系統萎縮症、進行性核上性麻痺、皮質基底核変性症では確立された治療法はまだないのが実情ですが、これを少しでも打破すべく診療に取り組んでいます。

当センターでは、患者さん、ご家族のご理解・ご協力の下に新しい診断方法、治療方法についての研究もすすめて参ります。

(2006.1.10 パーキンソン病センター長 澤田秀幸(兼任)