リウマチ・膠原病内科このページを印刷する - リウマチ・膠原病内科

特色

当院の位置づけ

当院は平成12年より厚生労働省から免疫異常疾患の専門医療施設(京都府の中核拠点病院)として機能づけられております。リウマチ科(リウマチ膠原病内科)ではリウマチ・膠原(こうげん)病を中心とした患者さんの診療を行っています。
また、京都府の保健所の行う難病相談などの事業にも協力させていただいています。
患者さんへの啓発活動としては、膠原病友の会、リウマチ友の会や京都難病連主催の講演会、当院主催の市民公開講座やこのホームページ(「病気について知りたい」「関節リウマチセンター」の項をご参照ください)などを通じて、病気に関する知識の普及に努めています。
教育に関しましては、当院は日本リウマチ学会の教育施設でありますし、また、免疫・膠原病領域において京都大学医学部の学生実習受け入れも行っています。

当科の特徴

当科の扱う疾患は、関節リウマチ(膠原病の一つですが、患者さんが多いので独立していわれることが多いのです)、悪性関節リウマチを始めとして、全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病、強皮症、多発性筋炎・皮膚筋炎、シェーグレン症候群、抗リン脂質抗体症候群といった代表的な膠原病の他にも、たとえば、関節などの痛みを主とする疾患としては、リウマチ性多発筋痛症、RS3PE症候群、成人発症スティル病、乾癬性関節炎、強直性脊椎炎、反応性関節炎、掌蹠膿疱症性関節炎、SAPHO症候群など多岐にわたります。
この他にも、発熱などで発症する血管炎症候群と総称される、顕微鏡的多発血管炎、多発血管炎性肉芽腫(旧称:ウェーゲナー肉芽腫症)、好酸球性多発血管炎性肉芽腫(旧称:チャーグ・シュトラウス症候群、アレルギー性肉芽腫性血管炎)といったANCA関連血管炎から、結節性多発動脈炎、巨細胞性動脈炎、高安動脈炎、再発性多発軟骨炎、そしてベーチェット病にも対応いたします。
ここにあげた病気の他にも対応可能な病気は種々ありますので、原因のはっきりしない関節の痛みや発熱のあるかたは、ぜひ当科にご相談ください。

これらのリウマチ・膠原病は個人差の大きな病気です。同じ病名でも症状はさまざまですし、一人ひとり治療の方法も違い、医師としてもとくに多くの知識と経験が要求される分野の病気です。

当科ではリウマチ・膠原病の専門診療科として、より的確に病状をとらえ、最適な治療を目指して、リウマチ・膠原病およびその類縁疾患を包括的に診療していくことを考えています。さまざまな合併症をともなうこの複雑な病気の拠点施設として、院内・院外を問わずに連携を取りながら、先進の治療を提供していきます。
発症後間もなくの急性期だけでなく、慢性期の生活の維持・改善にも対応させていただいています。

それぞれの病気については、本ホームページの「病気について知りたい」や「関節リウマチセンター」の記事を参考にしていただければと存じます。記事については、今後、さらに領域を増やし、既存の記事についてはさらに更新を進めていくこととしております。

診療の目標は、あたりまえのことですが、「患者さんの現在の生活と将来の生活を守ること」にあります。私たちはこの目標を実現するために、世界中から新しい知識を収集し、それを日々の診療に生かすための努力を今後とも続けていくつもりです。
当科のスタッフは、患者さんの生活の維持・向上のためにお役にたてることを願っています。

スタッフ

統括診療部長 柳田 英寿
医 師 鮎澤 菜穂
医 師 近藤 聖子