キャリアアップナースの紹介このページを印刷する - キャリアアップナースの紹介

医療安全管理係長(看護師長)

職員に常に新しい情報・正しい 情報を発信

私は患者さんの安全を守るための活動を組織横断的に行っています。
具体的には、医療安全に関する情報発信や警鐘事例 の紹介、職員への教育・研修の実施、事故事例の分析・対策立案、マニュアルの作成及び見直し、法令遵守に関する点検などの業務を行います。

病棟をラウンドしていて、患者さんの笑顔と温かい手に触れた時に、病院での安全を担っているのだと感じ、そのため職員に常に新しい情報・正しい情報を発信できるように心がけています。 また、当院では疾患の特徴上、転倒事例が多くありますが、2010年度から転倒・転落防止ラウンドを実施するようになりました。患者さんをよく観察しアセスメント力を向上させることで、患者さんにあった計画が立案でき、それが事故防止につながるとやりがいを感じています。 そして医療安全管理係長として、看護部門だけでなく、医療に従事する多職多様な医療スタッフと目的・情報を共有することで、組織的な医療安全の取り組みにやりがいを感じています。

退院調整看護師 (副看護師長)

持てる力を最大限発揮していただけるように

退院支援とは、患者さんやご家族が住み慣れた家・地域で安心して生活を送ることができるようにサポートすることです。

神経・筋難病の患者さんは進行性で医療管理が必要な経過を辿ります。その中で、患者さんやご家族は退院にあたり様々な不安を抱えておられます。その不安を解消・解決するために、看護師として、病態把握と予測を行いながら、面談や在宅に向けての院内チームカンファレンス、院内スタッフと院外関係職種での退院前訪問・合同カンファレンス、医療・保健・福祉の院外関係機関との連携など、在宅に向けて安心で安全なケアの提供に取り組んでいます。

また、私は、難病の患者さんは疾患の進行に伴って、家庭や社会での役割、そして自分自身が持っている身体機能を少しずつ失うことを余儀なくされるため、患者さんの持てる力を最大限に発揮できるよう支援することが退院調整看護師の役割として大切だと考えています。退院後に患者さんやご家族、在宅支援者の方々から、自宅で元気に過ごしていることを聞くと嬉しく、やりがいを感じています。

退院にむけた当院の取り組み

  • 退院前訪問をします。
  • 理学療法士、作業療法士、看護師がチームを組み、患者さん宅を訪問します。
  • 在宅での行動を実際にみて在宅環境を整えます。
  • 合同カンファレンスをします。
  • 地域の支援者や院内スタッフ、患者さん・ご家族が集まって、退院に向けて話し合いをします。

治験コーディネーター(CRC) (副看護師長)

新薬との出会いで患者さんの笑顔を見るのがやりがい

治験というのは、新薬の製造販売承認のために必要な成績を得ることを目的として実施される臨床試験のことです。治験コーディネーター(以下CRCと表示)は、治験管理医師の業務に協力して臨床試験の実施ができるようにサポートしています。

具体的には、治験をうけられる患者さんとのコミュニケーション・症状に関する知識・観察ポイント・他部門との連携など、看護師としての経験を活かして関わることでよい薬が早く提供されるようお手伝いをします。

治験を実施するにあたりCRCの評価は高く期待も大きいのですが、業務は複雑で多岐にわたっています。仕事は大変ですが、関節の疼痛で苦しんでおられた患者さんが新薬との出会いによって痛みが軽減し、喜んでおられる笑顔に出会ったときなどは、やりがいを感じます。これからもたくさんの笑顔に出会えるようにCRCとして治験に関わっていきたいと考えています。

治験コーディネーター(CRC) (副看護師長)

患者さんが安心して治験を受けられるように

当院の患者さんの多くは、神経・筋難病を患っておられ、新薬への期待感を強くもっておられます。私は自分自身の看護体験を通して、患者さんの「病気を早く治したい」「少しでも良くなりたい」という思いを受け、何かできることはないかと考えるようになりました。そして、患者さんの治験に対する期待の大きさを感じ、安心して治験が受けられるような環境づくりを行っていきたいとCRCを目指し、この4月より活動しています。

「治験」という言葉だけで、よく分からないという印象を受けますが、具体的な治験内容をできるだけ分かりやすい言葉で表現し、患者さんの理解が得られるようサポートしていきたいと考えています。CRCとしては駆け出しですが、病棟での看護経験を生かし、「自分が患者さんの立場ならどうして欲しいのか?」を常に考えながら、様々な思いを抱えている患者さんとしっかり向き合っていきたいと考えています。