病棟・外来の紹介このページを印刷する - 病棟・外来の紹介

患者さんと「共に」歩む看護を目指して

◆看護部の理念

私たちは、人間愛を基本として患者さんの人権を護り、豊かで充実した日々が送れるよう、患者さんと「共に」歩む看護を目指します。

◆基本方針

  1. 看護の質を向上させ、患者・家族・他職種から信頼を得る(実践)
  2. 専門職業人としての能力開発、人材育成を図る(教育、研究)
  3. 安定した経営基盤の確保と施設の発展のため、経営に参画する(経営)
  4. やりがいをもち、チームワークの良い職場作りに貢献する(職場満足)

1病棟紹介

1病棟紹介1病棟は筋ジストロフィーなど神経・筋難病の患者様が入院されている病棟です。
人工呼吸器を装着されている方が多く、日常生活もほとんど介助が必要となります。
患者様は何十年も入院生活を続けられています。外出もできない方がほとんどです。
そのため、日常をベッド上で過ごす患者様に、少しでも楽しみを感じ張り合いを持って生活していただけることを強く願っています。
私たち看護師は、療育指導室の職員と共に、季節ごとにレクリエーションを催して季節を感じていただくとともに、カラオケやビンゴ大会などを実施して、長期の入院生活を楽しんでもらっています。

クリスマス会
クリスマス会

上の左の写真はクリスマス会の内容です。
廊下にある掲示板に貼ってあり、季節がわかるようにイラストが描かれています。イラストは患者さんがパソコンで作成したりしています。
上の右の写真は実際のクリスマス会の様子です。ゲーム大会などをしています。車いすで出てこられる患者さんは、ホールに集まっていますが、ベッド上でもテレビを見ながら、参加することができます。

季節ごとに療育指導室が中心になってビンゴ大会やカラオケ大会、映画鑑賞会などを計画し、患者さんたちの希望も聞きながら、楽しく過ごされています。

学習スペース

学習スペース 病棟内にあります。児童の入院患者様もおられ、入院中でも勉強ができるように設けられています。

展示場所

学習スペース 1病棟の入り口前には展示場所があり、季節に応じて装飾が変わります。

2病棟紹介

2病棟は、パーキンソン病・進行性核上性麻痺・多系統萎縮症・レビー小体型認知症、筋萎縮性側索硬化症などの脳神経内科の患者さんが多い病棟です。
検査やお薬の調整、リハビリ目的で入院されています。私たちは、身体面だけではなく精神面、社会面を支えながら、患者さんの意思、意向を尊重した看護に努めています。食事や排泄などへの日常生活援助では患者さんの運動機能を維持、向上するためのリハビリのひとつと考えてリハビリカンファレンスで理学療法士、作業療法士、言語聴覚士さんと情報共有しながら患者さんの個別性に応じた援助をしています。
また、疾患を抱えながらも患者さんや、そのご家族ができるだけ安心して生活できるよう、ケアマネジャー・訪問看護師など地域の方々とも連携し、退院支援を行っています。

新人看護師

新人看護師コミュニケーション場面では、患者さんと同じ目の高さで一つ一つの動作を丁寧に伝え、そっと手を添え支え安心感を伝える『ユマニチュードケア』を心がけています。
また、認知機能の低下がある患者さんでも、入院中もその人らしくいきいきと生活を送って頂くために、ご本人の意向を尊重して、計算ドリルや塗絵、編み物、折り紙での作品作りなど、認知症サロンのような取り組みも行っています。

認知症サロン
認知症サロン

サロンでの患者さん方の作品

2年目、3年目看護師

2年目、3年目看護師患者さんの病態や治療内容の理解、今後の方向性を話し合う為、常日頃から主治医と積極的なコミュニケーションを取っています。優しいイケメン医師が多く、とても勉強になります。

ママさん看護師たち

ママさん看護師たち
ママさん看護師たち

2病棟には、ママさん看護師が多くいます。
ダイバーシティが進んでいるからこそ、ママナースの看護は病棟に活気を与えてくれます。多様性を認め合い、大好きな看護の仕事を諦めないことは、職場の後輩や子ども達にとっても『人生の良いお手本』です。
月に2回のみ、あるいは4回のフル夜勤を行うナース、週4日8:30~15:00までの育児短時間勤務をするナース、一日2時間の育児時間を取得するナースなど、病棟でありながら働き方の選択肢は幅広く、他の病棟スタッフの理解と協力が得られているからこそ、ダイバーシティは定着したシステムになりました。

3-1病棟

3-1病棟は、宇多野病院の唯一の一般病棟です。
24時間緊急入院・専門処置を必要とする受け入れ看護を行っています。
中でも、整形外科を中心とした周手術期看護や、心臓カテーテル検査・血漿交換など専門領域の特殊処置介助と看護など重症看護があります。加えて、宇多野病院は神経筋疾患の基幹病院としての機能、また免疫異常疾患の専門医療施設として機能づけられているため慢性疾患の病状に応じて検査及び薬物調整、リハビリ、退院調整を行っています。
その人らしく療養生活が送れる看護を目指し、薬剤師、病棟クラークが常駐しチームで患者に関わっています。それぞれの疾患や症状をよく理解し精神面の支援を行い、患者さんの不安を少しでも軽減し意欲をもって、治療にむかうことができるように努めています。

3-1病棟

毎日のカンファレンスの風景

3-1病棟

病棟内にICUもあり、術後の患者さんや重症の患者さんのケアをしています

3-1病棟

血液凝固や血圧管理の薬など身体に影響の高い点滴を扱っているため勤務交代時には看護師2名で患者さんの部屋に行き安全確認を行っています

3-1病棟

3-1病棟では緊急入院も多く、24時間入院の受け入れをしています

3-2病棟

3-2病棟3-2病棟は脳神経内科病棟です。
神経難病の疾患のなかでもリハビリや、薬物調整目的で入院されるパーキンソン病の患者さんが多い病棟です。
H29年からは医師と協力しパーキンソン病を対象にしたレボドパ/カルビドパ配合経腸用療法(以下デュオドーパ)を始めています。患者さんのQOLを高め、自分らしい生活を継続してもらうための治療です。クリティカルパスに沿って看護やデュオドーパ操作の手技の獲得と自己管理に向けて指導を行っています。患者さんからは退院時に「家でも大丈夫、できると思う」「不安はあったけどやってよかった」の声を聴くことができて、看護のやりがいにもつながっています。
また嚥下障害のある患者さんについても、可能な限り経口摂取ができるよう、医師やSTと協力し食事形態や、体位を個々に調整し患者・家族に満足して頂けるような看護も行っています。それぞれ得意となる分野を高められるように頑張っています。

3-3病棟

3-3病棟3-3病棟は2016年4月に回復期リハビリテーション病棟として開棟しました。
急性期治療が終了した脳血管疾患や大腿骨頚部骨折などの整形外科疾患の患者、廃用性症候群の患者に対して、集中的な機能回復リハビリテーションを実施し、出来る限りの障害の改善と日常生活動作の自立を図り、寝たきりを予防し、在宅復帰を目指しています。
セラピストが行うリハビリテーションだけでなく、日常生活の中の行動を全てリハビリテーションと考え、日常生活の支援を中心に看護しています。疾患や障害の受容を支援し、入院前の生活を把握すると共に、患者さんとご家族が退院後どのような生活をしたいとイメージされているのかを把握し、その思いができるだけ可能となるように医師・薬剤師・セラピスト等多職種と連携し、在宅復帰に向けて患者さんに合わせた退院支援を行っています。

4-1病棟

4-1病棟はパーキンソン病や多系統萎縮症の患者など神経筋難病の患者さんがリハビリや薬物調整、レスパイトや誤嚥性肺炎などの治療目的で入院されることが多い病棟です。
そのため入院時から退院後の生活を見据え、多職種と連携し一人一人の生活スタイルや残存機能に応じた看護を提供しています。
清潔ケアや食事、移動介助などの日常生活援助だけでなく、呼吸音や画像診断を基に吸引や体位ドレナージなどの排痰援助などについて主治医やリハビリ科とも相談し力を入れて関わっています。患者さん一人一人に何が必要か、本当にこの看護で良いのか、もっと良い関わりがあるのではないか?と常にチームで問いかけながら自分達の看護を振り返っています。
看護師としての責任感とやりがいを持って、子育て世代の看護師も多く勤務しています。『患者さんも看護師も、笑顔でイキイキと!』を合言葉に楽しく看護に携える病棟をスタッフみんなで作っています。

4-1病棟
4-1病棟
4-1病棟

ベット上臥床の患者さんには、他部門と連携し、体位調整の方法を考えています。

4-1病棟

食堂を使ってのボランティアコンサートです。みんなで一緒に演奏を聴いたり歌を合唱します。

外来

外来宇多野病院の外来は、脳神経内科・リウマチ科・整形外科・小児科など18診療科の診療介助に携わっています。1日に約175名の患者が来院されています。また、宇多野病院は救急診療もあり、主に当院かかりつけ患者や転倒による骨折患者など救急隊からの要請に応じ、救急担当医師と共に、患者搬送を受け入れています。
脳神経内科ではパーキンソン病患者さんの特殊治療や治験などを行っており、リウマチ科では生物学的製剤の化学療法を行っています。従来、点滴で行っていたリウマチ科や整形外科の薬剤が自己注射に切り替わり、外来看護師は、患者さんが自宅で安心して自己注射を行うことができるよう指導しています。また、日々の診療介助中にも笑顔を絶やさず、「宇多野病院で診てもらって良かった」と満足していただけるように、患者さんに寄り添って看護をしていきたいと思っています。
そして“訪問看護ステーションうたの”とも連携を図り、患者さんが安心して、その人らしく暮らせるように病棟・地域をつなぐ架け橋でありたいと考えています。

外来
外来