リウマチ性肘関節症このページを印刷する - リウマチ性肘関節症

リウマチ性肘関節症

膝関節が関節リウマチに罹患すると、関節炎とリウマチ滑膜のために関節の軟骨や骨が破壊されてきます。肘の曲げ伸ばしがしにくくなります。肘がまがらなくなってくると指先や手のひらが顔や口に届かなくなり日常生活動作が不自由になります。

関節の動く範囲が著しく悪い場合、また関節が腫れて痛みが強い場合、関節を少しでも動かすと激痛がするような場合、関節がぐらぐらして痛い場合などは肘関節を人工関節に置き換える手術を行います。

下に正常な肘関節と関節リウマチのために関節が壊れてきた例のレントゲン写真を示します。

正常な肘関節と関節リウマチのために関節が壊れてきた例のレントゲン写真

正常な肘関節と関節リウマチのために関節が壊れてきた例のレントゲン写真>

関節破壊の強い症例では人工肘関節手術の適応となります。下にジンマー社製の人工肘関節(Coonrad-Moorey型)を紹介します。肘の曲げ伸ばしの動きは蝶番型の人工関節によって再現されます。上下に長い支柱を骨に刺し込むことで人工関節を設置します。

ジンマー社製の人工肘関節

実際の人工肘関節手術の例を下に示します。人工関節は生体用のセメント(高分子樹脂の接着剤)でしっかりと固定されます。手術後、お箸でご飯を口に運んだり顔を洗ったりする動作が以前のようにできるようになりました。手術前の痛みもなくなりました。

人工肘関節手術の例

人工肘関節手術の例

人工肘関節手術の例