リウマチ性手指・足趾関節症このページを印刷する - リウマチ性手指・足趾関節症

手指の関節が高度に破壊されると、亜脱臼、尺側変位を来たし、物を握持できなくなります。日常生活が高度に障害された場合は、人工指関節置換術を行います。

リウマチ性指関節症 51才男性

右手指に高度の変形を認め不安定性のため、物を把持することができなくなっていました。第1指から第5指の中手指節間関節と第2指から第5指の近位指節間関節にシリコン製人工指関節置換術を行いました。患者様は満足されて日常生活をされ、約1年後に左指の人工指関節置換術も行いました。

リウマチ性指関節症

リウマチ性疾患に関する足の指の変形

関節リウマチでは手足が変形が生じ日常生活に大変不自由します。足のリウマチに特徴的な変形は外反拇趾,扁平足です。骨の飛び出したところに”魚の目”や”たこ”ができて痛くて歩くのが不自由になります。変形した足に合う靴がなくて靴と擦れるところには傷ができやすくなります。

治療は装具による変形の予防や指の体操による変形の予防を行います。しかし,病気の勢いが強いと徐々に変形が進んでしまいます。変形がひどい場合は手術的に矯正します。手術方法は,足の親指の根元の関節については矯正した角度で関節を固定し,残りの4本の指は切除関節形成術といって関節周囲の骨を削って指の緊張をとることで形を整えます。親指の付け根で体重を支えることができるようなり,固定により変形の再発が予防されます。残りの4本の指の関節は緩くなりますが指先が地につくようになることで術前に比べて歩きやすくなります。下に実際に関節リウマチの足の指の変形を手術的に矯正した例を示します。

手術前レントゲン写真
手術後レントゲン写真